先月、1月9日(日)に「ぜんざい会」を実施しました。
「年末年始を挟んですぐ」、のイベントだったこともあり、準備はどたばた。
段取りの悪いことといったらもう・・・まぁ、いつものことと言えばそれまで
なのですが(スタッフの皆さん、ごめんなさいね!!)
あっちでは鍋を借り、こっちからは餅を頂き、さらにあっちではプロパン
ガスを借りと、ほんとうに多くの方々に手助けしていただき、なんとか
「ぜんざい会」の実施にこぎ着けました(みなさん、いつもありがとうございますっ!!)
そんな、なんやかやありました「ぜんざい会」のなかで、もっとも苦労したこと。
それは、そのものずばり、「ぜんざい」を作ることでありました。
「300食」をちょいと超える分量でしたが、「業務上の都合」そこに「段取りの悪さ」
が相まって、最終的に私と店長の男手二人が(なんっと、頼りないのでしょう!!)、
「ぜんざい」を作ることになったのでありました。
「やってみて感想は?」と、問われれば、即座に答えられます。
それは、「いや~、こわかった~!!」
と、情けないんですが、それこそが、わたしの偽りなき本音ですね、はい。
「家庭用」であればまだ何とか想像もつきますが、「300食」ともなるとさっぱり
見当がつかないものです。
失敗すると、いろんな意味で取り返しが付かなくなる(「失敗は成功の母」とは言いますが)、
不安に押しつぶされそうでしたが、一方では「やってやろうじゃないのっ!!」と、息巻きながら
、何とかたどり着いた制作最終段階。
「なんっか、甘すぎん?こい」と、店長中村氏。
「なんっか、甘すぎますよね、こい」と、繰り返す私。
一瞬、暗雲が立ち込めるかに見えた正にそのとき、一筋の光明が差したのです!!(パァ~ッ)
「あっ、そー言や、岩永さん(西彼本店の店長です)、「塩」ばじゃんじゃん入れよったね」
と、中村氏(岩永店長は、どうしようもなく無知な私達のために、「試作」を作ってくれていました)。
「へ!?まじっすか?」と私。
これまで、レシピ通りに塩を入れていたのですが、「ま、とにかく入れて見ようで」と中村氏、
「ウスッ」と私。
さて、吉と出るか、凶と出るか。宝が出るか、蛇がでるか・・・
中村氏、じつに適当に、いや、いい塩梅に、天然塩なるものを「ばっ、ばっ」と入れました。
これまで走ってきた、まっすぐに伸びたハイウェイから、昼なお暗い獣道に突き進んだ瞬間
であります。
小豆をつぶさぬ様、じっくりゆっくりかきまぜたあと、まずは中村氏、恐る恐るぜんざいを口に運ん
だその直後、「・・・おぉ~」との、いいんだか悪いんだかよく分からない声を出しております。
続いて、私もひとくち、「・・・ふぉ~」と一声。
さて、どうだったのか?
いや、おいしかったんですね、これがまた!!
「塩」ってこれまでの、私の乏しい知識の中では、「しょっぱいもの」との偏った考えしかなかった
のですが、今回の「ぜんざい作り」を経て、「料理の味をより引き立たせる効果も持つ、凄いもの」、
と、その様な認識を持つに到りました。
「ぜんざい」の味について言わせてもらえば、「まろやかに、かつふくよかになった」、そんな感じ
でありますね。まさに、「母なる海の恵み」でありました。
「ぜんざい」の評判や如何に!?と、気になる所ですが、おおむね好評を博していたようでありま
す。
「塩」との奇跡的な邂逅そして、さらに奇跡的なことが、「料理のことなぞさっぱり」の
、店長中村氏と私の作った「ぜんざい」がおいしかったことであります。
お客さん、生産者の皆さん、スタッフの、たくさんの笑顔に出会えた、そんな2日間
でした。
さて、今度は何しましょう?
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